都市緑地保全地区〜南の里緑地  北海道−北広島市 (平成14年度)

南の里の森は市街地に近接する自然豊かな森林であり、北広島市の環境保全上重要な緑地であることから、平成13年度から緑地保全の指定に向けた取り組みが進められることになりました。

南の里地区の森林は広島市南部に位置し、「国有林」から「仁別・三島の森」と続く緑の軸の骨格の一部となっています。

植生はコナラ林が多く学術的に貴重な生物が認められ、多様な野生生物の生息・生育地となっています。これらのことから良好な自然環境として本地区の緑を保全する必要があり、樹林地約183haについて、都市緑地保全法による特別緑地保全地区として指定されました。

・特別緑地保全地区に指定する全区域は、大切な自然環境としてその維持・保全を基本としますが、北側の一部については森の入口として自然環境の保全に十分留意しつつ、豊かな自然と身近にふれあえる施設整備の検討を行いました。

緑地北側の道道江別恵庭線に接した箇所を森の入口とし、ここを拠点に樹木の伐採を避けながら、周回できる散策ルートや休憩施設など、必要最小限の施設整備の検討を行いましたし。

・森の入口からミズバショウ群落までを利用のメインとし、入口付近は車イスによる利用も可能としました。
・ミズバショウやエンレイソウの群落があるルートを設定することにより、植物観察をしながらの散策を可能としました。
・散策路の距離は、全長で1.5km以内とし1時間程度の散策を楽しめルートを設定しました。休憩所は200〜300mおきに設置し、その場の特徴を演出したものとしました。
(村上)